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心臓病治療に最新鋭CT 榊原病院

榊原病院が導入した最新鋭のCT

 心臓病センター榊原病院(岡山市丸の内)が、最新鋭のコンピューター断層撮影装置(CT)「アクイリオン・ワン」を導入し、一日、運用を始めた。心臓病の正確な診断、治療に役立つほか、撮影時間も従来型と比べて大幅に短縮される。

 同装置は、体内の断面を読みとる検出器の数を従来型より五倍に増やすことで、約十秒かかっていた撮影時間が〇・三五秒に短縮。エックス線による患者の被ばく量も三分の一から五分の一に減る。

 診療面では、心筋梗塞(こうそく)や狭心症につながる冠動脈の狭窄(きょうさく)や石灰化などを高精度に撮影できるため、より正確な診断が期待される。また、画像を活用した手術前のシミュレーションにも役立つという。

 他の医療機関からの撮影依頼にも予約なしで応じる計画で、津野田雅敏・放射線科部長は「高性能の検査機器の利用を広く開放することで、地域の心臓病治療の水準向上につなげたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年04月02日 更新)

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