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岡山で石井十次顕彰の記念祭 「孤児教育会」設立から130年

石井十次の遺徳をしのんだ記念祭

 日本初の孤児院を開設し、「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次(1865~1914年)を顕彰する記念祭(社会福祉法人岡山博愛会主催)が22日、岡山市中区門田屋敷の孤児院跡地にある同法人の診療所で開かれた。

 孤児院の前身「日本孤児教育会」が設立されて130周年の節目の記念祭。雨の中、玄関前の十次の胸像の周りに関係者約100人が集まった。

 同法人の更井哲夫理事長が、東北で大飢饉(ききん)が起きた際、1200人以上の孤児を引き取って育てた活動を紹介し、「公的制度がない時代に、身を削って子どもたちを救った十次の愛の行いを実践しましょう」とあいさつ。全員で賛美歌と祈りをささげ、十次の遺徳をしのんだ。

 記念祭は、岡山博愛会の礎を築いた米国人宣教師・アダムスと十次の交流があったことから、日本孤児教育会の設立日(9月22日)に合わせ、2003年から毎年行っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年09月22日 更新)

タグ: 医療・話題

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