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福祉有償運送で高齢者外出支援 井原のNPO「よしいかけはし」

よしいかけはしが福祉有償運送で使用する車両

 井原市芳井町で高齢者や障害者の送迎にあたる福祉有償運送事業を行うNPO法人「よしいかけはし」(河合恭廣理事長)が発足、業務を始めた。

 福祉有償運送は公共交通機関を1人で利用することが難しい人を対象に、通院、通学、余暇などで外出できるよう低料金で移送する仕組み。非営利法人に限り事業を行える。

 高齢化率上昇や1人暮らし世帯の増加が進む芳井町地区は、食品や日曜品の買い物、通院などのための“足”の確保が課題。よしいかけはしは、住民の生活を支援しようと地元住民が準備、今年2月にNPO認証、9月5日に有償旅客運送の登録を受けた。13日から既に業務を行っている。

 旧井原消防署芳井分駐所(芳井町吉井)を事務所とし、車いすに対応したスロープ付き軽自動車1台を所有。登録ドライバー6人が、市内病院への送迎などをしている。

 25日、事務所で開所式を開く予定。早川勇副理事長は「住民が住み慣れた地域で暮らせる社会づくりを後押ししたい」と話している。

 福祉有償運送を行う事業者は、井原市内では「まちづくり岡山ネットワーク」(東江原町)に続き2例目。井笠地域では5例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年09月23日 更新)

タグ: 高齢者福祉

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