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県内でRSウイルス感染症が拡大 過去10年最多の年の4倍に

 乳幼児の気管支炎や肺炎の一因となり、通常は冬を中心に流行する「RSウイルス感染症」の患者が岡山県内で急増している。県の最新の定点調査結果によると、17日までの1週間(第37週)で1施設当たりの平均患者数は2・83人と、過去10年の同時期で最多だった2015年(0・72人)の約4倍に達した。

 県健康推進課によると、感染力が強く、せきやくしゃみを通じて拡大。風邪に似た症状を呈し、大半は軽症だが、生後6カ月以内だと重症化するケースがある。「秋から冬にかけ、さらに拡大する恐れがある。乳幼児がいる家庭は特に注意を」として手洗い、うがいなど予防策の徹底を呼び掛けている。

 流行は近年、早まる傾向にあるといい、県指定54医療機関の定点調査結果では、今年の患者は8月中旬から増え始めた。第37週を地域別にみると、1施設当たりで美作地域が6・67人と突出し、倉敷市(4・00人)岡山市(2・79人)などが続いた。年齢別では1歳以下の乳幼児が全体の7割を占めていた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年09月26日 更新)

タグ: 子供感染症

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