文字 

本紙「最期まで笑顔で」に優秀賞 ファイザー医学記事賞 東京で表彰式

表彰状を受け取る南條本部長(左から2人目)ら

 優れた医学・医療記事を表彰する「第36回ファイザー医学記事賞」が29日発表され、山陽新聞社が昨年5~11月に連載した「最期まで笑顔で 在宅医療のあした」が優秀賞を受賞した。同社の記事の受賞は、前身の「アップジョン医学記事賞」を含め4回目。

 製薬会社のファイザー(東京)が建設的な問題提起がなされ、啓発性の高い記事を毎年表彰している。今回は昨年4月~今年3月、全国の新聞に掲載された136点を対象に高久史麿・地域医療振興協会会長、エッセイストの岸本葉子さんら審査委員4人が選考。大賞に読売新聞社の連載「QOD 生と死を問う」、優秀賞に5点を選んだ。

 「最期まで笑顔で」は朝刊1面、社会面で4部にわたり28本を連載した。国が「病院から在宅へ」と医療施策の転換を進める中、理想と現実のはざまで揺らぐ在宅医療の現場を訪ね、当事者や家族、医療者らの喜びや苦悩に触れながら、終末期を「笑顔で過ごせる」社会の在り方を探った。

 編集局報道部の南條雅彦部長(現編集局ニュース編集本部長)が統括し、河本英副部長の下、大橋洋平、松島健の両記者が取材・執筆した。

 表彰式が29日夜、東京都内のホテルであり、ファイザーの梅田一郎社長が南條本部長らに表彰状や記念品を贈呈。高久会長らが「在宅医療の現状と問題点を詳細に報じた」「構成に非常に安定感があり、事例から問うべきポイントを抽出して読者に投げ掛けた」などと講評した。

 他の優秀賞は次の通り。

 熊本日日新聞社「家族 らい予防法廃止20年」▽信濃毎日新聞社「つながりなおす 依存症社会」▽北國新聞社「丈夫がいいね」▽毎日新聞社「がん大国白書」
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年09月29日 更新)

タグ: 医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ