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倉敷中央病院が健診施設新築移転 検査機能充実、19年6月開業

新築移転する倉敷中央病院総合保健管理センターの完成予想図

 倉敷中央病院(倉敷市美和)を運営する公益財団法人・大原記念倉敷中央医療機構は、健診や人間ドックを手掛ける同病院総合保健管理センター(同市鶴形)を新築移転する。がん検診を中心とした検査機能の充実と受診希望者の増加に対応する狙い。2019年6月の開業を目指す。

 「予防医療プラザ」(仮称)の名称で、同病院西第一駐車場跡地(同所)に建設。鉄骨鉄筋5階地下1階延べ約1万2200平方メートルで、現センター(同約3900平方メートル)を大きく上回る。

 3階を人間ドック、4階を女性専用スペース併設の健診エリアとし、1階は受診者や市民が交流するイベントスペースを整備する。

 今年6月から倉敷市の規定変更で胃がん検診に内視鏡検査が利用可能になったのを受け、2階には10室の内視鏡検査室を設ける。総工費は約52億円。

 13日には約70人が出席して地鎮祭を行い、工事の安全を祈願した。同機構の大原謙一郎理事長は「新施設を拠点に予防医療をさらに充実させ、市民の健康維持に寄与したい」と話した。

 保健管理センターは1987年設立。年間約3万8千人の人間ドックや各種健診を行っているが、高齢化に伴う受診希望者の増加などで新築移転を決めた。同病院によると、同プラザの建設で、年間約6万人が受け入れ可能になる見込み。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年11月16日 更新)

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