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献体者120人の冥福祈り黙とう 岡山大で慰霊祭、医学生ら献花

花を手向け、献体者を供養する参列者

 岡山大医学部・歯学部の解剖実習などに献体した人の冥福を祈る慰霊祭が18日、岡山市北区鹿田町の岡山大Jホールで営まれた。

 昨年10月から今年9月までに亡くなり、人体の構造を学ぶ実習、病変や治療効果を知るための病理解剖に献体した120人を供養。遺族や学生、教職員ら407人が黙とうをささげ、花を手向けた。

 大塚愛二医学部長は「献体された方々の崇高な行為に感謝します」、歯学部4年の女子学生(24)は「尊い遺志を受け継ぎ、多くの患者さんに貢献できる医療人となるべく一層勉学に励みたい」と語った。

 参列した遺族は祭壇に手を合わせたり、遺影を手に涙したりしていた。代表の大本真理子さん(54)=岡山市南区=は「学生の皆さんがますます研さんされ、一層医学が発展することを祈っています」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年11月18日 更新)

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