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新型インフル発生想定し対策訓練 県と岡山市が合同、搬送手順確認

患者役の男性を移送用カプセルに移し、搬送の準備をする保健所職員

 岡山県と岡山市は30日、新型インフルエンザの発生を想定した初の合同対策訓練を同市北区北長瀬表町の市立市民病院で行い、医療関係者や保健所職員ら約70人が患者搬送の手順などを確認した。

 新型インフルエンザは、毎年流行する季節性インフルエンザとは異なり、多くの人に免疫がないため、発生すると大流行の恐れがあるとされる。

 訓練は、新型に感染したとみられる男性患者を「感染症指定医療機関」の市民病院に救急搬送した―との想定で実施。市保健所の「帰国者・接触者相談センター」への相談内容、別の医療機関での診察結果から男性の感染を疑い、防護服を着た保健所職員らが、ウイルス遮断用のビニールシートで覆った移送用カプセルで、患者を市民病院内へ搬送した。病院スタッフらは院内の患者との接触を避けながら、慎重に感染症病床に運んだ。

 参加者は訓練後、患者情報の伝達内容や院内感染の防止策など一連の対応をチェックし、改善点などを話し合った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年11月30日 更新)

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