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新型インフル発生に備えを 高梁で病院の担当者ら対策学ぶ

新型インフルエンザの対策を学んだ研修会

 岡山県備中、備北保健所は7日、新型インフルエンザの発生に備えた研修会を高梁市原田北町の高梁総合文化会館で開き、備中地域の病院、福祉施設、市町の担当者ら約200人が対策を学んだ。

 三重大医学部付属病院の田辺正樹感染制御部長がインフルエンザのパンデミック(世界的大流行)への備えをテーマに講演。感染患者と通常の外来患者の接触を防ぐため、出入り口や待合室を分離するといった対策の必要性を訴え「日頃からどのように対応するか想定しておくことが大切」と述べた。

 続いて、田辺氏を司会に高梁中央病院、倉敷市消防局、備北バス、県健康推進課の担当者ら4人が討議。それぞれ感染拡大防止に向けた取り組みを発表するなどして意見を交わした。

 このうち吉田栄一・同病院長は、患者の受け入れを想定した訓練や、感染症対策の研修を行い、病院スタッフで情報共有していることを紹介し「患者が増えた時の待合や診療体制をどう確保するかが課題」とした。

 県は7日、今季初のインフルエンザ注意報を発令し、注意喚起を図っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年12月08日 更新)

タグ: 感染症

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