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開院1年迎え子どもの問題考える 川崎医科大医療センター市民講座

市民公開講座で講演する直島講師(奥)

 川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)の開院1周年を記念した市民公開講座が9日、同センターであり、川崎医療福祉大(倉敷市松島)の教員2人が現代の子どもを取り巻く問題と支援について講演した。

 岡山子どもの貧困対策ネットワーク会議の代表も務める直島克樹講師は、岡山県内で増えている子ども食堂や学習支援の活動について「子どもだけでなく、地域のつながりを紡ぎ直す場にもなっている」と指摘。貧困に気付きやすい保育所や学校を中心に、民生委員や保健師、NPOなどが連携したチームによる支援を呼び掛けた。

 諏訪利明准教授は発達障害をテーマに話し、障害を「治す」のではなく「正しく理解し、受け止め、『自分でできた』という達成感を育てていくことで大人に成長していける」と訴えた。小中学校教員ら約130人が耳を傾けた。

 川崎医科大総合医療センターは昨年12月に開院した。病床数は647で内科や外科、小児科など22の診療科がある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年12月10日 更新)

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