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患者に理解ある職場を 医師が訴え 県内企業労務担当者参加セミナー

治療と仕事を両立できる職場づくりについて学ぶ参加者

 病気の治療をしながら働き続けられる職場づくりに向けた岡山労働局主催のセミナーが22日、岡山市で開かれた。岡山県内企業の労務担当者ら約130人が参加し、医師が職場の理解と労働環境の整備の必要性を訴えた。

 岡山ろうさい病院(同市)の石崎雅浩・腹部外科部長は、国内ではがんと診断されて仕事を辞める人が34%に上るとのデータを示し「がんの生存率は高くなっており、イコール死ではない。治療しながら働く時代となった」と呼び掛けた。

 患者は、病気についてどこまで職場に説明するか▽仕事に復帰できるか▽同僚らに迷惑を掛けてしまわないか―といったことを気にしがちで、雇用者側は、どんな対応を取ればいいかを悩むケースが多いと説明。「人事労務部門は事前に職場復帰や就業継続を支援するためのマニュアルを作り、短時間勤務などの規定を定めておく必要がある。職場に相談しやすい雰囲気づくりも大切」とアドバイスした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年01月22日 更新)

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