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小児医療で新見市民アンケート 急病で7割超 市外の病院へ 77%が24時間受け入れ要望 厳しい現実反映

 二十四時間受け入れ可能な小児科医院開設や専門医確保を求め、市民ぐるみの活動を展開する住民組織「新見市の小児医療を考える会」(宮脇克志代表)が、子どもの緊急時の実態などの把握に取り組んだ市民アンケートが三十日、まとまった。それによると、回答者の七割以上が「子どもの急病で、市外の病院に連れて行った(搬送された)ことがある」と答えるなど、同市の厳しい子育て環境の現実が浮き彫りになった。

 アンケートは子どもが急病になったときの対応、小児医療充実への要望などを問う形で五月中旬から実施。同会が開いた意見交換会の参加者、市内の幼稚園・保育園、幼児クラブの利用者に配布し、四百九十二人から回答があった。

 わが子の急病時は、74%が「市外の病院へ連れて行った(搬送された)」と答え、その理由(複数回答)は、「夜間・休日で診察してもらえない」が最も多い42%を占めた。「(常駐専門医のいない)市内の病院では安心して受診できない」も27%あった。

 また、これまでに「市外の病院に連れて行った(搬送された)」回数は、「二~三回」が最も多く25%、「十回以上」も15%あった。「市外のかかりつけ医・通院先を決めている」も22%に上った。

 望ましい小児医療の整備については、「二十四時間受け入れ可能な医院開設」が77%を占め、「総合病院建設」は6%、医療費補助の維持・拡大は5%にとどまった。

 子育て支援への悩み、疑問点や思いをつづる項目は、県南病院への迅速な搬送体制や夜間の対処に不安を訴えたり、新見中央病院(同市新見)の診察日増加に期待する声が数多く寄せられた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年07月31日 更新)

タグ: 健康福祉子供医療・話題

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