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美作で地域密着型看護師の研修会 実習で住民と交流、事例報告も

全国研修会で取り組みを報告する参加者

 地域に密着して住民の健康管理などを支援する看護師「コミュニティーナース」の育成を目的とした全国研修会が23日、美作市英田地域で開かれた。実際に活動している人やこれから目指す看護師ら岡山県内外の男女30人が、実習や実践例の報告を通して理解を深めた。

 コミュニティーナースは人口減少や高齢化で医療が届きにくい地域に定住。住民と日常的に接して関係を築き、相談や病気の予防、健康意識の高揚を実践し健康的なまちづくりに貢献する。病院や行政への橋渡しも行う。

 実習では市内5カ所で住民と交流。すごろくで人生をたどったり、地元の薬草を味わったりし、参加者は「住民と一緒に楽しむことが大切」「信頼づくりに時間をかけていいと学べた」などと感想を述べた。

 昨年10月からコミュニティーナースとして同市上山地区で活動する十時(ととき)奈々さん(42)の事例報告もあり、住民宅の巡回や集いの場づくりなどの取り組みを紹介。「横断的に住民を支える体制をつくり、助け合う力をさらに強めるような関わりを持ちたい」と話した。

 研修会は、コミュニティーナースの普及や育成を目指す会社が主催し5回目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年03月23日 更新)

タグ: 医療・話題

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