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がん治療の最前線テーマに講座 岡山、市民220人が理解深める

がん治療の最前線が紹介された市民公開講座

 「最新・最適ながん治療」をテーマとする市民公開講座(中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム主催)が25日、岡山市内で開かれた。市民ら約220人が多様化するがん治療の最前線に理解を深めた。

 岡山大大学院の平木隆夫准教授(放射線科)は初期の腎臓がんに太さ約1・5ミリの針を刺し、超低温にしてがん細胞を死滅させる凍結治療について解説。「切る手術に比べて患者の体への負担が軽く、入院期間は短い。治療後の生存率も高い」と利点を挙げた。中四国唯一の「がん陽子線治療センター」を岡山大と共同運用する津山中央病院(津山市)の脇隆博医長は、症例と経過を紹介した上で、前立腺がんなど保険適用される疾患が今春から拡大されることを説明した。

 皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」の診断と治療、思春期・若年成人を指す「AYA世代」(15歳~30歳前後)と小児を対象としたがん治療に関する岡山大病院医師の講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年03月25日 更新)

タグ: がん岡山大学病院

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