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新見市が岡山大に寄付講座 協定締結、地域医療充実図る

協定書を手に握手を交わす池田市長(右)と槇野学長

 新見市は2018年度から、岡山大大学院医歯薬学総合研究科に寄付講座を設ける。医師不足に悩む中、大学から医師を派遣してもらい、地域医療の充実を図っていく。29日、同大と協定を結んだ。

 講座名は「岡山県北西部(新見)総合診療医学講座」で、設置期間は22年度までの5年間。総額1億1千万円を寄付する。

 スタッフは内科の准教授と助教で、同市が運営する12診療所(1カ所休診中)のうち、6カ所で週3日診療に当たる。他にも地域住民に対し生活習慣病の予防教育を行ったり、地域医療の人材確保に向けた方策を研究したりする。研修医や学生も現地で実習する。

 同市の人口10万人当たりの医師数は96・2人(16年12月末現在)。県平均(300・4人)を大きく下回っている上、今月末に診療所を担当する70代医師が退職することもあり、約1年前から大学に打診していた。

 岡山市北区津島中の同大で調印式があり、新見市の池田一二三市長と槇野博史学長が協定書に署名した。池田市長は「講座が地域医療の充実につながることを期待する」、槇野学長は「地域の方々に若い医師を育ててもらいたい」と述べた。

 県内では県や玉野市などが同様の講座を開設している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年03月29日 更新)

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