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岡山県民に「終末期医療」啓発 県がDVDとリーフレット初製作

終末期医療をテーマにした県の啓発DVDの一場面

 岡山県は、終末期医療について考える県民啓発用のDVDとリーフレットを初めて作った。患者が望む治療を事前に意思表示し、家族と共有する大切さを紹介している。

 DVDは、岡山大病院緩和支持医療科の松岡順治診療科長らのインタビューを中心とする45分。食べ物を飲み込む力が弱くなった場合、チューブで栄養補給する「胃ろう」を使うかどうかなど、事前に周りに意思を伝えておくよう求めている。100枚作製し、無料で貸し出している。

 リーフレットはDVD鑑賞後の活用を想定し、1万部作製した。病院での治療か在宅医療かといった四つの選択項目を記載。希望を書き込み、家族らとの情報共有に役立ててもらう。無料。県医療推進課(086―226―7321)に申し込む。

 国が3月に公表した終末期医療のガイドラインでは、患者と家族らが意思共有する重要性を説いている。同課は「望む終末期医療について話し合ったことがない家族は多い。DVDとリーフレットをうまく活用してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年05月20日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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