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認知症理解へ「ケアパス」作成 津山市地域包括支援センター

津山市地域包括支援センターが作った「認知症ケアパス」と「認知症カフェ一覧」

 津山市地域包括支援センター(同市山北)は、認知症の基礎知識や知っておきたい支援制度、症状の段階に応じた当事者と家族へのアドバイスなどを盛り込んだ「認知症ケアパス」を発行した。認知症になった際、慌てることなく、住み慣れた地域で適切なサポートが受けられるようにと初めて作成。希望者に無料配布している。

 最初にアルツハイマー型、脳血管性など認知症を引き起こす脳の病気についてイラストを交えて説明。症状の改善と進行を遅らせるだけでなく、治療方針や利用できる制度を調べる時間を確保するため、早期発見が重要とした上で目安となるチェック項目を載せた。

 「認知症の疑いがある」「見守りがあれば日常生活は自立できる」「手助けや介護が必要」といった段階別に、事故を防ぐための安全対策を考えたり、ケアマネジャーと緊密に相談したりといった具体的なアドバイスを掲載。脳の活性化に役立つ訓練方法、福祉用具の貸与や住宅改修に利用できる介護保険サービスも紹介している。

 A4判カラー36ページで、3500部印刷した。市内で活動する認知症カフェをまとめた冊子も同封した。編集作業に携わった同センターの看護師小林伊津美さんは「認知症は少しずつ進行し、症状も変化していく。認知症への理解を深めてもらうのはもちろん、症状に合わせた対応をする際の参考にしてもらえたら」と話している。

 市役所内にある同センターのほか、市勝北、加茂、久米支所と阿波出張所、市社会福祉協議会(山北)などで配布している。問い合わせは同センター(0868―23―1004)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年05月26日 更新)

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