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看護職の魅力、高校生にPR 備後圏域連携協がパンフやサイト

看護職の魅力を紹介しているパンフレット

 福山市など広島、岡山両県の8市町でつくる備後圏域連携協議会は、圏域で不足している看護師の確保につなげようと、看護職の魅力を紹介する高校生向けのパンフレットとウェブサイトをつくった。進路選択に役立ててもらい、地元で働く人を増やすのが狙い。

 パンフレットは約20センチ四方で10ページ。看護師、准看護師、保健師、助産師の仕事の概要を紹介しているほか、「患者さんの笑顔を見ると苦労も乗り越えられる」など各市町の医療機関で働く人の声も写真と一緒に載せた。2100部作り、圏域の高校全約60校に配った。

 ウェブサイトは同様の内容に加え、看護師や保健師などの資格が取得できる学校も掲載している。「びんご看護ネット」で検索すれば閲覧できる。

 協議会事務局の福山市保健所総務課によると、2016年に国や県が行った調査では、人口10万人当たりの看護師の数は備後圏域で956・0人。全国平均の905・5人は上回る一方、広島県の1033・4人、岡山県の1178・2人を下回っている。

 協議会は人材確保のため、圏域の看護学校を出て圏域の医療機関に就職する看護師等の割合を、19年に68・8%(16年は64・7%)まで引き上げるよう目標設定。パンフレットとウェブサイトの作成は、実現に向けた取り組みの一環。

 同課は「地元での就職を後押しするとともに、高校生の夢が少しでも明確になればうれしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年05月27日 更新)

タグ: 医療・話題

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