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独の医療福祉の町・ベーテル紹介 新見で2日から写真パネル展

ドイツの医療福祉の町・ベーテルを紹介する展示パネル

橋本孝さん

 150年の歴史を持ち、世界最大の総合医療福祉施設ともいわれるドイツの町・ベーテルについて、歴史をひもとき、障害者の作業風景などの暮らしを紹介する写真パネル展が2日から、新見市新見のまなび広場にいみギャラリーで開かれる。8日まで。

 ベーテルは、ドイツ北西部の都市ビーレフェルトの一角にある。1867年設立のてんかん患者専用施設を皮切りに、救急病院や職業訓練場のほか、飲食店など障害者が働ける施設を街として整備。ナチスの迫害からも障害者を守った町全体が「総合医療福祉施設ベーテル」と呼ばれる。

 パネル展はベーテルが昨年、設立150周年を迎えたのを機に日本ベーテル協会、とちぎ日独協会が全国で開催。両協会の橋本孝会長が新見市出身である縁で、同市でも開催が実現した。

 会場に並ぶパネル(縦103センチ、横73センチ)は15枚程度。金属加工、機織りといった労働風景を通してベーテルのモットー「施しよりも仕事を」をアピール。才能を伸ばす教育として取り組んでいる絵画、彫刻などの作品のほか、町並みの移り変わりや1993年の天皇・皇后両陛下訪問を記念して整備された日本庭園も紹介する。

 2日午前10時半から橋本孝会長の展示解説がある。観覧時間は午前10時~午後6時。無料。問い合わせは同市福祉課(0867―72―6126)。

日本グリム協会会長が講演 3日、まなび広場にいみ

 ベーテル写真パネル展に合わせ、ドイツ文学者でもある橋本孝さん=日本グリム協会の会長=の特別講演会「現代に生きるグリム童話~グリム兄弟の生きた時代と現代社会を考える」が3日午後1時半、まなび広場にいみで開かれる。

 無料。講演は昨春開館した新見市立中央図書館の開館1周年を記念して同市教委などが開く。問い合わせは同市教委生涯学習課(0867―72―6147)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年06月01日 更新)

タグ: 医療・話題

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