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新見で独「福祉の町」パネル展 働く障害者の暮らしぶり紹介

会場でベーテルについて解説する橋本さん(右)

 ドイツ・ビーレフェルト市にある福祉の町ベーテルについて理解を深める写真パネル展が2日、新見市新見のまなび広場にいみで始まった。世界最大の総合医療福祉施設ともいわれる町の歴史や、「施しよりも仕事を」をモットーに働く障害者の暮らしぶりが紹介され、来場者が熱心に見入っている。8日まで。

 20枚のパネル(縦103センチ、横73センチ)を展示。1867年設立のてんかん患者専用施設を皮切りに、職業訓練場や飲食店など障害者が働ける施設を町全体に整備していった歴史を伝えている。

 初日は、同展を主催する日本ベーテル協会、とちぎ日独協会の両会長を務める橋本孝さん=宇都宮大名誉教授、新見市出身=が会場で解説を行った。

 橋本さんは、才能を伸ばす教育として現地で取り組んでいる絵画や彫刻作品について説明。金属加工や機織りといった労働風景に触れ「メルセデス・ベンツのエンジン製作に携わっている障害者もいる。誰にでも得意分野はあり、訓練すれば活躍できる」と約30人を前に話した。

 観覧時間は午前10時~午後6時。無料。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年06月02日 更新)

タグ: 福祉医療・話題

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