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長期療養の学習の悩みに電話対応 岡山県教委が8日に相談窓口開設

 がんや難病で長期療養している児童生徒の学習面や復学への悩みに対応するため、岡山県教委は8日、保護者や教員向けの電話相談窓口を開設する。助言に加え、内容によって専門機関を紹介するなど、支援の充実を図っていく。

 県教委によると、長期療養児の相談窓口を設けるのは全国でも珍しいという。

 窓口は県教委特別支援教育課内に「長期療養児教育サポート相談窓口」として設置。職員5人体制で、欠席中の勉強への不安などを抱える保護者からの相談に応じるほか、入院中や復学時の対応に悩む教員に対して具体的な事例などを紹介する。県内の特別支援学校や院内学級とも情報共有し、継続的な支援も探っていく。

 小児がんの子どもの復学支援を研究する就実大の森口清美准教授、病気の子どもの学習支援などに取り組むNPO法人ポケットサポート(岡山市)の三好祐也代表理事が、県特別支援教育専門家チームのメンバーとなり助言も行う。

 特別支援教育課は「周囲の大人はどうしても病気を治すことだけに目を向けがちだが、子どもにとっては勉強の遅れや復学後に友達と仲良くできるかといった不安を抱えている。窓口を通じ支援の輪を広げていきたい」としている。

 相談電話(086―226―7912)は、平日の午前8時半~正午、午後1時~5時15分。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年06月06日 更新)

タグ: がん子供

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