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福山医療センターに小児便秘外来 専門の医師が毎週火曜診察

小児便秘外来で診察を担当する窪田医師

 福山医療センター(福山市沖野上町)に6月から小児便秘外来が開設された。慢性的な便秘に悩む子どもたちに薬の処方や生活指導などを行い、ケアする。子どもの便秘専門の外来は珍しく、同センターによると市内では初めてという。

 和歌山県で小児便秘外来に携わるなど子どもの便秘に詳しい窪田昭男医師が毎週火曜日に来院し、午後1時半~4時半に診察に当たる。

 窪田医師によると、子どもの便秘の原因は野菜の摂取不足や日常生活の変化に伴うストレスなど。体質でもともと便が硬い、腸の動きが悪いといった要因も絡み発症する。子どもの腹痛は9割以上が便秘がもとという。

 硬くなった便を出そうとすると痛みが生じ、さらに排便を嫌がる悪循環が起きる。また、便秘が悪化すると遺糞(いふん)症と呼ばれる便失禁も起こり、友達に嫌われたり仲間はずれにされたりするケースもあるという。

 便秘外来では子どもの症状に合わせ、生活習慣のアドバイスやかん腸、必要に応じた薬の処方などを行う。受診者には「排便日誌」を配布し、便の状態や薬について記入してもらい、症状や原因を把握する。

 同センターではこれまで子どもの便秘の診療科は決まっておらず、小児科などで対応していた。

 便秘は大腸がん発症につながる可能性もあるといい、窪田医師は「小さい時から毎日排便する癖をつけることが大事。気軽に相談に来てほしい」と話している。

 便秘外来は予約制。問い合わせは同センター小児外科外来(084―922―0001)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年06月18日 更新)

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