文字 

早島の特養が認知症カフェ運営 体操や茶話会通し生きがいづくり

ピアノ伴奏に合わせ、発声しながらストレッチするカフェの参加者

 特別養護老人ホーム・白亜館(岡山県早島町早島)は月1~2回、施設の一室を開放して「認知症(予防)カフェ」を運営している。福祉のノウハウを生かし、お年寄りの不安解消や生きがいづくりに貢献しようと、町の委託を受けて昨年11月に開設。利用料は1回300円(送迎付き)で、健康寿命の延伸に役立つストレッチの指導や茶話会を通じて、充実したひとときを提供している。

 同様のカフェは町内唯一で各回約2時間半。施設に勤務する音楽療法士や社会福祉士らが活動内容の企画と会場運営を担う。前半は職員のピアノ伴奏に合わせ、椅子に座ったままできる体操と音階発声を同時に行うエクササイズなどを実践。後半は参加者全員でテーブルを囲み、コーヒーを飲みながら会話を楽しむほか、職員が年金や保険にまつわる相談にも応じている。

 今月10日のカフェには、男女約20人が来館。ピアノのメロディーに合わせて発声しながら腕を上げ下げしたり、「銀座カンカン娘」「見上げてごらん夜の星を」などの曲を伴奏に合わせて合唱したりした後、茶話会で交流を深めた。

 毎回参加しているという女性(86)=同町=は「1人暮らしなので、みんなと楽しい時間を過ごせるカフェが毎月とても楽しみ。運動不足の解消にもなり、本当にありがたい」と話した。

 施設長の男性は「今後もカフェの利用者に喜んでもらえる内容を検討し、地域福祉の向上に貢献していきたい」としている。

 1回の定員は20人。次回開催は24日午後1時~同3時半。利用希望者は白亜館に電話(086―480―1212)で予約する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年06月22日 更新)

タグ: 高齢者医療・話題

ページトップへ

ページトップへ