認知症本人が当事者の悩みに助言 笠岡で県内初の相談会
笠岡市と同市認知症介護研修センターは26日、認知症の本人が相談に応じる岡山県内初の認知症相談「おれんじドア 笠岡こばなし」を同市笠岡の笠岡諸島交流センターで開いた。市内の50代男性と広島市の竹内裕(ゆたか)さん(68)が、当事者にしか分からない不安に寄り添いながら前向きに暮らせるようアドバイスを行った。
竹内さんは59歳で認知症と診断されながらも趣味や旅行を楽しんでいる現状を紹介。物忘れが増え、無気力になりがちという相談者に元気を取り戻してもらおうと、若い頃の思い出などを聞いた。
この日は家族に付き添われた2人が相談に訪れた。地元で独り暮らしをする当事者の80代女性は「新婚の時の温泉旅行の話などをして楽しかった」と笑顔で会場を後にした。
竹内さんは「自宅に引きこもらないよう、ここに来て良かったと思ってもらうことが大切」、50代男性は「物忘れの悩みに『私と一緒ですね』と声を掛けたら相手の表情が明るくなった。相談者が共感を得られる場にしたい」と話していた。
おれんじドアは9月29日と12月15日、来年3月中旬にも開催。9月は2015年におれんじドアを仙台市で始めた丹野智文さん(44)が聞き役となる。問い合わせは、きのこ老人保健施設(0865―63―0700)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。
竹内さんは59歳で認知症と診断されながらも趣味や旅行を楽しんでいる現状を紹介。物忘れが増え、無気力になりがちという相談者に元気を取り戻してもらおうと、若い頃の思い出などを聞いた。
この日は家族に付き添われた2人が相談に訪れた。地元で独り暮らしをする当事者の80代女性は「新婚の時の温泉旅行の話などをして楽しかった」と笑顔で会場を後にした。
竹内さんは「自宅に引きこもらないよう、ここに来て良かったと思ってもらうことが大切」、50代男性は「物忘れの悩みに『私と一緒ですね』と声を掛けたら相手の表情が明るくなった。相談者が共感を得られる場にしたい」と話していた。
おれんじドアは9月29日と12月15日、来年3月中旬にも開催。9月は2015年におれんじドアを仙台市で始めた丹野智文さん(44)が聞き役となる。問い合わせは、きのこ老人保健施設(0865―63―0700)。
(2018年06月26日 更新)
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