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まび記念病院、健診車で診療再開 AMDA医師や開業医らで対応

診察を受けるため健診車に乗り込む住民ら=18日午後5時5分 倉敷市真備町川辺

 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区。中核病院「まび記念病院」(同町川辺)は18日、健康診断用の車両を使って外来診療を再開した。病院施設自体の復旧のめどは立っていないが、地域医療の再建に向け、少しずつ動き始めた。

 車両は診察室を備え、胸部エックス線、超音波、血液の各種検査ができる。病院駐車場に置き、18日は午後から国際医療ボランティア・AMDA(岡山市)の医師や看護師ら応援スタッフが診療に当たった。血圧の薬などを処方してもらった女性(79)=真備町地区=は「医師がすぐ近くにいてくれると安心できる」と歓迎した。

 当面はAMDAのスタッフや周辺の開業医らで、午前10時~正午、午後3時~5時、同6時~8時に対応する。今後、地元の吉備医師会などにも医師を派遣してもらうという。村松友義院長は「仮施設ではあるが、被災者と医療機関を結ぶ大切な場としたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年07月18日 更新)

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