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30代女性がマダニ感染 県内では16年5月以来6人目

 岡山市は24日、岡山県備前保健所東備支所管内に住む30代女性が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したと発表した。県内での感染確認は今年初めてで、2016年5月以来6人目。

 市によると女性は今月17日、発熱や嘔吐(おうと)などの症状を訴えて地元の医療機関を受診。入院した岡山市内の病院で血小板や白血球の減少が見られ、県環境保健センターの血液検査で感染が判明して市保健所に届けた。右の脇腹にマダニの刺し口があった。女性は入院治療中で快方に向かっている。感染経路は分かっていない。

 マダニの活動期とされる春~秋は行楽などで山野に入る機会が増えることから、市は「長袖や長ズボンで肌を隠し、帰宅後は体を洗うことが予防につながる。かまれて体調が悪くなったら早めに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けている。

 国によるとSFTSは、13年3月から18年6月27日までに全国で354人が感染し、62人が死亡。県内では、13年に県備中保健所井笠支所管内の80代女性が亡くなっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年07月24日 更新)

タグ: 感染症

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