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小中学生がメス使い模擬手術体験 川崎医科大で「夏休み教室」

特殊なメスを使って鶏肉を切る参加者

 医療や福祉への関心を高めてもらおうと川崎医科大(倉敷市松島)は20日、同大現代医学教育博物館などで「夏の子ども体験教室」を開き、小中学生約100人が実際の医療器具を使い、医師や看護師の仕事を模擬体験した。

 同大教授と看護師による病院の業務などについての講演やドクターヘリの見学に続き、注射器の扱い方や近視の見え方などを学ぶ5コースの体験講座が開かれた。

 外科手術を体験するコースでは、子どもたちが手術着を着て、実際に用いる医療器具を操作。同大付属病院の医師らに教わりながら、1秒間に5万5500回振動し、切開と止血を同時に行える特殊なメスで鶏肉を切ったり、モニターを見ながら内視鏡を使って輪ゴムを結んだりした。

 参加者は、細かい操作に「難しい」と声を上げながら真剣な表情で作業。倉敷市立小学校の6年男子(11)は「器具を使いこなせるお医者さんはすごいと思った」と話していた。

 同教室は、2009年度から夏休みに合わせ毎年開かれており10回目。21日にも事前申込者を対象に行われる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年08月21日 更新)

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