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健康長寿になる食事や運動法 岡山西大寺病院の小林直哉理事長が出版

健康長寿を目指すための食事や運動のポイントなどを紹介した「もっとエンジョイできる 健康プラス10年長寿」

小林直哉理事長

 岡山西大寺病院(岡山市東区金岡東町)の小林直哉理事長が、「もっとエンジョイできる 健康プラス10年長寿」(現代書林)を出版した。健康長寿を目指し、普段の生活で実践しやすい食事や運動などを解説している。

 日本人の平均寿命(2016年現在)は男性80.98歳、女性87.14歳だが、健康で自立した生活を送れる期間を示す健康寿命(同)は男性72.14歳、女性74.79歳にとどまる。健康でいられる期間をもう10年程度プラスしてその差を縮めるよう、小林理事長が勧めるのが日々のちょっとした工夫や心掛けだ。

 まずは食事。サラダなどの「食物繊維」→肉や魚などの「タンパク質」→ご飯やデザートなどの「炭水化物(糖質)」の順で食べれば、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できる。小林理事長は「カロリーよりも糖質の取りすぎに注意を。低栄養を防ぐため、70歳を超えたらタンパク質を意識的に摂取して」と呼びかける。

 高齢者向けの運動は、ウオーキングやジョギング、水中歩行といった体に負担のかかりすぎない有酸素運動を推奨する。「簡単な筋トレを組み合わせると、さらに効果的」(小林理事長)といい、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」など自宅でできる手軽なトレーニング方法も紹介している。

 このほか、良質な睡眠や“心の老化防止”のポイント、老化のメカニズムなども説明した。

 小林理事長は「できることからで構わないが、長く続けることが大事。年を取っても元気で若々しくいるための参考にしてほしい」と話している。

 1300円(税別)。全国の主な書店やインターネット通販サイトで購入できる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年09月03日 更新)

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