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岡山大病院に生殖医療センター 10月開設、不妊症や不育症診療

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は27日、生殖医療に特化した診療を行う「リプロダクション(生殖)センター」を10月1日に開設すると発表した。不妊症のほか、流産や死産を繰り返す「不育症」に悩む女性、生殖機能の温存を希望するがん患者らを対象に、診療科の枠を超え、先進的な医療を提供する。

 スタッフは全て兼任で20人程度。そのうち、不妊治療の際に体外受精などを行う「胚培養士」は、岡山大生殖補助医療技術教育研究センターの教員2人を配置する。特定の染色体異常があるか受精卵を調べる着床前診断などを行うほか、新たな卵巣凍結保存技術の開発にも取り組む。

 生殖医療を担う産婦人科と泌尿器科を中心に、乳がんや血液腫瘍といったがん治療に携わる専門医や看護師らも所属。治療計画や今後の見通しをこれまで以上に共有し、充実した医療につなげる。

 開設準備を進める岡山大大学院の中塚幹也教授(生殖医学)は「センター化で人材を集約することで、妊娠や出産を希望するがん患者にワンストップで対応できるようになる。不妊症や不育症に悩む患者を含め、精神的なケアも充実させたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年09月27日 更新)

タグ: お産岡山大学病院

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