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県内図書館で「がん予防」広がる 関連書や資料コーナー相次ぎ開設

がんに関する資料を集めた県立図書館の展示コーナー

 国立がん研究センター(東京)が発行したがんの予防や相談先などに関する資料を集めた常設の展示コーナーが、岡山県内の図書館で相次ぎ開設されている。関連書も並べ、がんへの注意を呼び掛けている。

 同センターは、がんを巡る情報を市民に発信する機会を増やそうと、昨夏から寄付金が3万円集まるごとに、内部の「がん対策情報センター」が発行するリーフレットやパンフレットを全国の図書館や公民館に寄贈。受け取った施設が展示している。

 県内では、7月の津山市立図書館(同市新魚町)を皮切りに、県立(岡山市北区丸の内)、奈義町立(同町豊沢)、瀬戸内市民(同市邑久町尾張)の各図書館がこれまでに贈られた資料の展示を始めた。

 県立図書館では、2階の閲覧室に、さまざまながんの進行段階ごとの症状や治療法などを解説した冊子、県内の相談窓口を紹介するリーフレットなど50点を並べ、貸し出し可能な約60冊の関連書も置いている。「親戚が乳がんで亡くなり、がんは身近な病気と感じている。正しい知識を身に付けたい」と、訪れた男性(63)=岡山市中区。

 国立がん研究センターによると、全国では、30都道府県の103施設に展示コーナーが設けられている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年10月04日 更新)

タグ: がん

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