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岡山大で献体106人の慰霊祭 遺族や学生らが花手向け冥福祈る

祭壇に花を手向け献体者の冥福を祈る参列者

 岡山大医学部・歯学部で行われる解剖実習のために献体した人の慰霊祭が10日、岡山市北区鹿田町の同大Jホールであり、昨年10月~今年9月に亡くなった106人の冥福を祈った。

 遺族や学生、教職員ら410人が、人体の構造や病変、治療効果について学ぶための解剖に貢献した人たちに黙とうをささげ、祭壇に花を手向けた。

 祭主の大塚愛二医学部長は「医療の発展のために献体された故人と遺族の厚意に感謝します」、医学部2年武内恵太さん(21)は「一層勉学に励み、将来診る患者の助けとなることで、献体くださった方々の思いに応えたい」と語った。

 参列した遺族代表の女性(70)=岡山市南区=は「学生の皆さんのたゆまぬ努力と研さん、医学の発展を心から祈っています」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年11月10日 更新)

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