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介護ロボット実用化へ研究会設立 美作大、17日に記念講演会

 美作大・短期大学部地域生活科学研究所(津山市北園町)は17日、技術者と介護事業者らが協力して効果的な介護機器の実用化を目指す「介護ロボット研究会」を立ち上げる。

 同研究所では、岡山大、津山高専でロボット分野を研究してきた第一人者の則次俊郎教授(69)=制御・ロボット工学、岡山大名誉教授=が4月、所長に就任。美作大の介護福祉系学部の知見や介護現場とのつながりを生かそうと、岡山県内の企業や研究者に呼び掛け、現時点で11団体・個人から賛同を得た。

 少子高齢化により要介護者が増え、人材不足が深刻化する介護現場では、要介護者の自立支援や職員の負担軽減のため、ロボットやセンサーといった技術を活用した機器への期待は高いが、普及には現場の声を聞くのが欠かせないと判断した。

 則次教授によると、機器の開発段階から技術者と介護現場が情報交換して方向性を議論する研究会は県内初。

 17日は午後2時から美作大で記念講演会を開き、介護、高齢者施設といった現場の医療機関の参加を募る。年内にも初会合を開く予定で、随時メンバーを加えながら、2年後の試作品完成を目指す。

 則次教授は「費用や使い勝手など、現場の声を反映した機器を開発・実用化し、全国的な成功事例につなげたい」と話している。

 問い合わせは同研究所(0868―22―7718)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年11月16日 更新)

タグ: 介護

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