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岡山で難病患者の就労支援講座 当事者が現状や課題を報告

難病患者を巡る就労支援について考える講座

 難病の人の就労支援をテーマにした講座が1日、岡山市北区平田の岡山県南部健康づくりセンターで開かれ、当事者が現状や課題を報告した。

 障害者らの就労支援事業所(倉敷市)に勤務する男性(36)は、持病の腸疾患・クローン病を職場に告げずにホテルで働いていた過去に触れ「病気をオープンにすることで不採用になるのが怖かった」と打ち明けた。

 その後、勤務中に倒れ緊急手術した際、上司から病気を黙っていたことを責められ「病気を開示し、周囲の理解を得る努力も必要と思うようになった」と話した。

 岡山市の会計事務所で働く女性(23)は、膠原(こうげん)病の一種・混合性結合組織病を抱えながら就職活動した経験を報告。「自分の病気を説明する前に採用担当者から『対応できない』と言われた」と振り返り、「企業は、難病患者は働けないというイメージを持っている」と指摘した。

 講座は県難病相談・支援センター主催で、患者や行政職員ら約20人が参加した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年12月01日 更新)

タグ: 医療・話題

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