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人間ドック

がんドック

がんドック

 がんの早期発見を主たる目的に行われる検診のことです。消化器系がん(食道、胃、大腸、肝臓、膵臓など)、呼吸器系がん(肺など)、泌尿器系がん(腎臓、膀胱、前立腺など)、甲状腺がん、婦人科系がん(子宮、卵巣)、乳がんの検出のため、血液、内視鏡、レントゲン、超音波、CT、MRIなどの検査を行います。一定年齢以上の男性では前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA検査も有用です。がんを検出するPET検査が可能な施設もあります。
 がんと生活習慣病の関連も指摘されていますので、飲酒、喫煙、身体活動などを評価する総合的な人間ドックの中に、必要に応じてこれらの検査を追加することが有効な方法といえます。

PET/CT

 がんを見つけ出す方法としては、CTやMRIといった「しこり」を見つける検査が一般的です。一方PET検査は、FDGという、がんに集まる放射性物質を注射し、その分布を全身写真に撮り、異常な集まり(集積)部位を見つける検査法です。FDGは正常でも脳・心臓・腎臓・膀胱などに集積しますが、それ以外の部位に明らかな集積があれば異常と判断されます。このPET画像はややぼやけた全身像ですが、同時にCT検査を行い、身体を輪切りにした画像で観察することで、集積している場所を特定することが可能になります。このような検査方法をPET/CT検査といい、数ミリ程度のがんが発見されることもあります。ただPET/CT検査といえども万能ではなく、上記のFDGが取り込まれやすい臓器や、FDGの集積しにくいがん(肺腺がん、胃がんなど)では、他の検査でカバーすることが必要になります。
(監修:倉敷中央病院総合保健管理センター)

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