津山・鶴山中生が「認知症」学ぶ サポーター養成講座を受講

寸劇形式での対応練習で認知症への対応を学ぶ生徒

 津山市山北の鶴山中で30日、認知症の人やその家族を社会的に支える「認知症サポーター」の養成講座が開かれ、生徒会執行部の1、2年生10人が症状や対応の仕方などを学んだ。講座で学んだことは月1回発行している「生徒会新聞」にまとめ、2月中に全校に配布する。

 同校と岡山県警津山少年サポートセンター、市地域包括支援センターが、生徒の地域参画や規範意識の向上による非行防止につなげようと初めて企画した。

 この日は、同支援センターの認知症キャラバン・メイトの3人から、認知症には記憶障害、時間や季節感が分からなくなる見当識障害といった「中核症状」と、周囲の環境や本人の性格が原因になって起こる「行動・心理症状」があることなどを聞いた。寸劇形式での対応練習では「相手の言うことを否定せず、話の矛先を変える」「声を掛ける時は正面から目を見て」といったコツを教わった。

 終了後、生徒たちはサポーターの証しである「オレンジリング」を受け取った。生徒会長の2年渡辺芽衣さん(14)は「講座で学んだことを実際に接する時に生かしたい。認知症の人も症状と向き合って頑張っていることを伝えられる新聞にしたい」と話した。

(2019年01月31日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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