医療費助成、精神障害者も対象に 岡山市が方針、県内自治体で初

 岡山市は18日、障害者に対する市の医療費助成制度の対象に、精神障害者を追加する方針を明らかにした。経済的な自立を支援する狙いで、県内の自治体では初めて。

 新たに対象に加えるのは「精神障害者保健福祉健康手帳1級」と「自立支援医療受給者証(精神通院)」の所持者。一定の所得に満たないことが条件で、通院や入院費の自己負担額が原則1割となる。精神疾患で入院した場合の助成期間は1年以内とする。

 市によると、システム改修や関係機関への周知を進め、改正条例が施行される12月分から適用される。約250人を見込んでおり、この日発表した2019年度当初予算案に事業費1820万円を計上した。

 これまでの対象は、身体障害者手帳1~3級の所持者と、重度の知的障害者のみだった。市医療助成課は「障害者間の格差を是正し、福祉向上につなげる。誰もが住みやすいまちの実現を図っていきたい」としている。

(2019年02月18日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

タグ

カテゴリー

PAGE TOP