卒業生が介護福祉士の魅力紹介 川崎医療短大で公開セミナー

介護の仕事のやりがいを語る雪吉真帆さん

介護福祉士の仕事への理解を深めようと、川崎医療短大が開いた公開セミナー

 介護を3K(きつい・汚い・危険)のイメージで見ないで―。介護福祉士の仕事の魅力を紹介する川崎医療短期大学医療介護福祉科(倉敷市松島)の公開セミナーが9日、同短大で開かれた。同短大卒業生の介護福祉士・雪吉真帆さん(22)がトークイベントに登場し、「介護は人と向き合う仕事。どうやったらより良い暮らしが送れるか考えることで、自分も利用者も輝ける」と語った。

 トークは、介護福祉士として福祉施設に勤務した経験がある同科の居村貴子助教の質問に答える形で展開した。

 雪吉さんは、2017年3月に卒業後、特別養護老人ホームせとうち(瀬戸内市邑久町福中)に就職した。このホームは「私たちが入居したい施設をつくろう」との方針を掲げ、利用者にとって「第2の家」のような場所づくりを目指しているという。

 全員個室で暮らしており、雪吉さんは、食事、入浴、トイレなどの日常生活支援に対し、介護職が「してあげる」のではなく「できることは自分でしてもらい、難しい部分だけを手伝う」姿勢で取り組んでいることを強調した。

 「仕事がすてきだと感じる瞬間」を問われると、利用者の笑顔が見られたときと、信頼が得られたと感じるときを挙げ、「あんたの介助じゃったら入ろうか」と、入浴が苦手な人が気持ちよさそうにお湯につかったエピソードを話した。

 「介護の仕事は大変」と言われるのが嫌という雪吉さん。「介護を通じてお年寄りの人生に寄り添うことで、自分も勉強できる」と、自らの成長につながっていることを前向きに捉えていた。

 市民や学生ら約60人が聞いた。新人介護福祉士の奮闘を描いた映画「ケアニン」の上映もあった。

(2019年03月18日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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