医療や予防解説「健康フェスタ」 岡山で6日まで、講座やシンポ

健康寿命の延伸をテーマに議論したシンポジウム

医師のアドバイスで胸骨圧迫を体験する参加者

 市民が健康について理解を深める「健康フェスタ in Okayama 2019」(岡山大、山陽新聞社など共催)が5日、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで始まった。6日までの日程で計21の公開講座があり、専門医らが病気の治療や予防について解説する。

 同大医学部創立150周年、山陽新聞創刊140周年を記念して開催。初日は、20カ国・地域(G20)保健相会合が10月に同市内で開かれることを記念したシンポジウムがあり、自治体や大学のトップら4人が、自立して生活できる「健康寿命」を延ばすための方策について議論した。

 前厚生労働相で自民党の加藤勝信総務会長は、平均寿命に対し健康寿命は日本人男性は9歳、女性は12歳の差があるとし、「差を縮め、活力ある高齢化社会を目指したい」と強調。槇野博史岡山大学長は「医療が病気の治療だけでなく、『予防』にも力を入れて取り組まなければならない」と述べた。

 伊原木隆太知事は「岡山県は愛育委員や栄養委員の活動が盛んで、今後も奨励していく」、大森雅夫岡山市長は食事や運動といった生活習慣の改善の必要性に触れ、「保健相会合を機にまちを挙げて健康づくりを進めたい」と話した。

 アレルギーや災害時の医療に関する講座があったほか、展示・体験ゾーンでは、心肺蘇生法の胸骨圧迫やAED(自動体外式除細動器)の実践などがあり、市民が参加していた。

 6日は午前10時~午後4時。脂肪肝炎や高血圧などに関する講座があり、既に定員が埋まっている一部を除き、当日も受け付ける。

(2019年05月06日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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