松岡良明賞 平塚純一教授たたえる がん撲滅に功績、岡山で贈呈式

松田理事長から松岡良明賞を贈呈される平塚氏

 がん征圧月間(9月)に合わせ、がん撲滅に功績のあった個人、団体を顕彰する第24回「松岡良明賞」の贈呈式が6日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、川崎医科大(倉敷市松島)放射線腫瘍学教授の平塚純一氏(64)=川崎医療福祉大医療技術学部診療放射線技術学科長=に、表彰状などが贈られた。

 山陽新聞社会事業団の松田正己理事長が「がん撲滅に多大な功績があった」とたたえ、賞状と賞金100万円を手渡した。平塚氏は「生活の質(QOL)を維持できるがん治療を心掛けてきた。大学関係者ら支えてくれた皆さんに感謝したい」と謝辞を述べた。

 平塚氏は放射線治療の専門家。乳がんや前立腺がんの治療に多く携わってきた。新しいがん治療法として注目されている「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の臨床研究では頭頸部(けいぶ)がん治療などで実績を挙げ、2011年から4年間、日本中性子捕捉療法学会の会長を務めた。

 松岡良明賞は山陽新聞社の元社長、故松岡良明氏の遺族から寄託された基金をもとに創設。佐々木勝美相談役が1千万円を寄託し、増額された。

(2019年09月06日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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