県内で若者の結核患者増加 30代以下19.2%、18年まとめ

 高齢者に多い結核で、若者の患者が岡山県内で増えている。県によると、2018年は新規患者187人のうち30代以下が19・2%(36人)を占め、14年の9・8%(25人)から大きく伸びた。30日まで結核予防週間―。

 新規患者は特に20代が多く、18年は20人、17年は23人に上った。全国的に外国人労働者や留学生の発症が増えており、「県内でも感染流行国から来日した人の発症が多い」(県健康推進課)ことから、拡大の一つの要因とみられる。職場で集団感染となったケースもあるという。18年は60代以上が139人だった。

 結核は、患者のせきなどで菌が排出され、空気中を長時間漂うのが特徴。薬の服用によって6カ月程度で治るが、放置すれば死亡することもあり、18年は30人が亡くなった。

 同課は「結核への関心が薄れつつあるが、決して過去の病気ではない。たんが絡むせきや微熱が2週間以上続いた際は早期の受診を」としている。

(2019年09月28日 更新)

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