14日は「世界糖尿病デー」 岡山県内の医療機関で啓発イベント

「世界糖尿病デー」を啓発するため、シンボルカラーの青色でライトアップされた岡山城=昨年11月

 国内で糖尿病が強く疑われる人は約1千万人、さらに1千万人はその予備軍と推計されている。治療を受けないまま糖尿病を放置すると、腎臓が働かなくなって人工透析が必要になったり、網膜症で視力を失ったり、壊疽(えそ)を起こした足を切断したりと、生活に重大な困難が及びかねない。14日は、インスリンの発見でノーベル賞を受賞した医学者の誕生日にちなむ「世界糖尿病デー」。岡山県内の医療機関もこの日の前後にさまざまな啓発イベントを開き、糖尿病の早期発見・早期治療とともに、食事や運動など生活習慣の見直しを呼び掛ける。

 ◆倉敷成人病クリニック(倉敷市白楽町) 9日午前9時~午後2時、同病院1階ロビー。「もっと知ろう糖尿病」と題したセミナーで、医師、歯科医師ら4人が糖尿病の予防対策などについて話す。血圧・血糖値測定、筋肉量と体脂肪量を分析する体組織チェック、歯周病の検査、食事診断・相談などがある。無料。申し込み不要。倉敷成人病センター広報企画室(086―422―2111)。

 ◆岡山ろうさい病院(岡山市南区築港緑町) 12日午後1時半~3時半、同病院正面玄関ロビーなど。筋肉量の減少で身体機能が低下する「サルコペニア」、生活機能が衰え要介護手前の状態になる「フレイル」について、医師、理学療法士が講演する。血糖値や血圧、握力、血管年齢の測定などがある。無料。申し込み不要。同病院(086―262―0131)。

 ◆津山中央病院(津山市川崎) 13日午前10時~午後1時、院内入退院支援センター前ロビー。専門医による講話、血糖値や血圧、肥満度などの測定コーナー、医師や看護師らによる健康相談コーナー、管理栄養士による食事メニューの指導など。各コーナーのスタンプを集めると記念品がもらえる。無料。申し込み不要。同病院(0868―21―8111)。

 ◆川崎医科大学総合医療センター(岡山市北区中山下) 13、14の両日午前10時半~午後1時半、同病院2階フロア。過去1~2カ月の平均的な血糖の状態を示すHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の測定(午前10時半から先着30人)、筋肉量・体脂肪量の測定(午前11時半から先着30人)、医師、薬剤師、管理栄養士らによる相談コーナー、理学療法士による運動指導のコーナーなどがある。無料。同センター栄養部(086―225―2111)。

 ◆岡山赤十字病院(岡山市北区青江) 16日午後1時半~4時、同病院南館1階研修室。藤原隆行総合内科副部長による講演、血糖値の測定、インスリン注射器や自己血糖測定器の展示、食事の栄養バランス診断など。糖尿病についてのクイズラリーもある。無料。申し込み不要。同病院医療社会事業課(086―222―8811)。

 ◆倉敷中央病院(倉敷市美和) 16日午前9時~12時半、同病院に隣接する付属予防医療プラザ。サルコペニアやフレイルと糖尿病の関係をテーマにした講演、血糖値の測定、運動療法・食事療法についてのDVD上映などがある。理学療法士によるサルコペニアチェック、看護師による足の健康チェック、歯科衛生士による口腔(こうくう)内チェックは事前申し込みが必要。いずれも無料。同病院糖尿病内科外来(086―422―0210)。

 ◆笠岡第一病院(笠岡市横島) 16日午後1時半~2時45分、同病院5階多目的ホール。糖尿病内科医師による講演や糖尿病サポートチームによる相談受け付け、血糖値測定、運動体験などがある。午後3時~4時、1階ロビーでコンサートもある。無料。申し込み不要。同病院(0865―67―0211)。

 ◆川崎医療福祉大学(倉敷市松島) 17日午前10時~午後0時50分、同大学講義棟3階。糖尿病患者が心得ておくべき災害時の対応についての講義やグループワーク、食べながら楽しく学ぶ食事会などがある。参加費千円(食事代込み)、事前申し込みが必要(11日締め切り)。川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科学(086―462―1111、内線27512)。

(2019年11月04日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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