若手心臓外科医が手術の技競う 岡山で大会、専門医らが審査

渡辺医師(手前右)ら若手心臓外科医が手技の正確さなどを競った大会

 全国の若手心臓外科医が手術の技術を競う大会「チャレンジャーズ・ライブ・デモンストレーションズ」が14日、岡山市内であり、川崎医科大総合医療センター(同市)の渡辺達也医師(30)が優勝した。

 大会は2010年以降に大学を卒業した医師が対象。東京、大阪で計68人が参加した予選会を勝ち抜いた8人が日ごろの修練の成果を披露した。

 人工的に拍動させたブタの心臓を使った課題に挑戦。心臓の筋肉に酸素や栄養を送る直径3ミリほどの冠動脈と血管を繊細な手さばきで素早く縫い合わせた。専門医らが手技の正確さや仕上がり具合を審査した。

 3度目の出場で念願を果たした渡辺医師は「今までで一番納得して手技を終えることができた。賞に甘んじず、今後も努力を続けたい」と話した。

 岡山県関係では、福山市民病院(福山市)に勤める岡山大大学院生の宮本陽介医師(34)が3位に入賞した。

 大会は03年に始まり、17回目。岡山市で13、14日に開かれた日本冠疾患学会学術集会の教育プログラムとして実施した。

(2019年12月14日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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