病院跡地に高齢者医療センター 川崎学園、医療短大も岡山に移転

川崎医科大高齢者医療センター(左)と川崎医療短大の新校舎の外観イメージ(川崎学園提供)

 学校法人川崎学園(倉敷市松島)は23日、旧川崎医科大付属川崎病院(岡山市北区中山下)跡地に、川崎医療短大(倉敷市松島)の校舎を新築移転させ、新病院「川崎医科大高齢者医療センター」(102床)を新設すると発表した。7月にも着工し、短大は2022年4月から使用、新病院は7月の開院を目指す。

 計画では、跡地など約6600平方メートルに、いずれも鉄骨4階建ての短大校舎と新病院の2棟を建設する。短大は3年制の看護、2年制の医療介護福祉の全2学科(収容定員520人)の学生が新校舎に移る。事務管理部門も移転するが、体育館や一部校舎は現在地に残し、引き続き活用する。

 新病院は、急性期後の診療を担い、在宅療養を支援する訪問看護ステーションなども設ける。外来診療も行う。具体的な診療科や職員数などは検討中としている。

 今年創立50周年を迎える川崎学園の記念事業の一環で、総事業費は50億円。短大と新病院、近くの川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)を合わせて「川崎学園岡山キャンパス」と総称する。

 川崎学園は「急性期医療から在宅療養まで幅広い分野の医療福祉を担う人材育成をより一層充実させ、地域医療を支援する役目を果たしていく」としている。

 旧川崎病院(749床)は老朽化に伴い、旧深柢小学校跡地に移り、16年12月に総合医療センター(647床)として開院。同11月に市から高齢者医療センターの開設許可を得て、準備を進めていた。旧病院の解体工事は19年1月に終わっている。

(2020年01月24日 更新)

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