国内最古の診療明細書を初公開 8日 岡山・就実短大での学術大会

初公開の国内最古とみられる診療明細書などの資料

 昨年9月、岐阜県大垣市の古文書群から見つかった国内最古とみられる診療明細書が、就実短大(岡山市中区西川原)で8日に開かれる日本レセプト学会学術大会で初公開される。現存が珍しい患者側の資料から当時の医療の一端を紹介する。

 展示資料は、大垣市の旧家に伝わる「小寺家文書」に含まれる1908(明治41)年の診療明細書や置き薬の明細書など明治から大正にかけての24点。08年7月23日の診療明細書には「大手術」とあり、当主の日記などと照らし合わせると、長女が盲腸の手術で入院した際のものと分かったという。

 同短大の大友達也教授(日本レセプト学会理事長)は「健康が当たり前ではなかった当時のことが資料から分かる。健康管理の大切さを再認識してほしい」と話している。

 入場料千円。時間は午後1時~6時。展示資料の解説を交えた専門家3人による講演(同1時10分~2時10分)も聞くことができる。

(2020年02月07日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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