みんなで防ごう新型肺炎(1)手洗い 帰ったら必ず丁寧に

 国内で感染拡大が続く新型コロナウイルスによる肺炎。連鎖を止めるには一人一人が対策を徹底する必要がある。東北医科薬科大の賀来満夫特任教授が監修した「市民向け感染予防ハンドブック」を基に、家庭や職場での感染対策を5回シリーズで紹介する。

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 外出先から自宅や職場に戻った後は、必ずせっけんで手洗いすることを心掛けよう。アルコールで手や指を消毒するのも効果的だ。

 新型コロナウイルスは、多くの人が触る手すりやドアノブなどに付着している恐れがあり、そこに触れた手で口や鼻、目をこすると感染する可能性が高まるためだ。

 手洗いのタイミングはほかにも、せきやくしゃみをしたり、鼻をかんだりした後▽風邪症状がある人と接触した後▽料理や食事の前▽家族や動物の排せつ物を取り扱った後▽トイレを利用した後―など。外出中も含めて、なるべく小まめに行いたい。

 正しい手洗いの仕方も大切だ。まず手のひらでせっけんをよく泡立て、手の甲を伸ばすように洗う。続いて指先や爪の間、指の間を丁寧に。親指は反対の手のひらで包むようにねじって洗おう。最後に手首を十分にこすった後、仕上げは流水でよくすすぎ、清潔なタオルかペーパータオルで拭こう。

 世界保健機関(WHO)は手洗いの励行や、顔や目をむやみに手で触らないといったことこそが“最も効果的”―と訴えている。

(2020年03月04日 更新)

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