みんなで防ごう新型肺炎(5)家族の看病 換気のいい個室で療養を

 新型コロナウイルスの感染が疑われる家族を看病する際は、2次感染を防がなければならない。換気のいい個室で食事や就寝時を含めて療養してもらい、家族の出入りを制限することが重要になる。

 部屋数が少ない場合はカーテンなどで仕切り、2メートル以上の距離を保つようにする。同じ室内で寝ざるを得ない時は、頭の向きを交互にすることで感染リスクを減らせる。

 看病するのはなるべく1人に限定し、妊婦や持病がある人は避ける。互いにマスクを着用し、他の部屋に持ち出さない。部屋の入り口に置くか、すぐに捨てよう。

 トイレや洗面所など共用部分は十分に換気し、家庭用の消毒剤で頻繁に洗浄する。タオルや食器を共用しないことも大切だ。洗濯や食器洗いは通常通り行い、患者の物と分ける必要はない。ただ、汚れている場合は手袋とマスクを着けて扱い、ごみは密閉して捨てる。

 看病しているうちに感染する可能性がある。患者の症状が回復してから14日間たつまでは検温を朝夕2回行い、外出の際はマスクを着用して小まめに手を洗おう。

(おわり)

(2020年03月08日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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