岡山市職員陽性、県外で感染か 子ども引っ越しで3月下旬沖縄に

岡山県庁

 岡山県は1日、岡山市職員の50代男性=同県早島町在住=が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の指定医療機関に入院しており、重症ではないという。県内での感染確認は5例目。

 県や岡山市によると、男性は子どもの引っ越しで3月23~28日に沖縄県に滞在。26日から倦怠(けんたい)感や頭痛などを訴え、その後に発熱も伴い、岡山県に戻った28日に医療機関を受診。症状が改善しないため帰国者・接触者外来を31日に受診し、県環境保健センターでのPCR検査で陽性と確認された。

 男性は沖縄県への往復は神戸空港発着の飛行機、神戸から戻る際には新幹線を利用。往路の機内では26日に感染が判明した30代男性=那覇市在住=が乗り合わせていたとの情報が同県から寄せられている。岡山県は県外で感染した可能性が高いとみている。

 男性は岡山市立中央図書館(同市北区二日市町)で窓口対応はしない管理業務に従事。岡山に戻ってからは出勤しておらず、外出したのは医療機関受診時のみという。現時点で判明している濃厚接触者は、沖縄に同行した1人を含む同居の家族3人。検査を実施し、4月2日にも結果を公表する見込み。沖縄訪問前の詳しい行動歴は分かっておらず、岡山県は他の濃厚接触者の有無を含め調べている。

 早島町の中川真寿男町長は町内初の感染者が出たことを受けて役場で記者会見し「感染拡大防止へ手洗い、うがいなどを徹底してほしい」と呼び掛けた。

(2020年04月02日 更新)

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