第24回 国立病院機構南岡山医療センター 高橋清院長 患者の目線で安全に

高橋清院長

 前身を含め70年の歴史を誇る国立病院機構南岡山医療センター。長期療養が必要な神経・筋疾患患者や重症心身障害者を受け入れ治療に取り組むとともに、急増するアレルギー疾患に対しても積極的だ。

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高橋清院長

 私たちの病院は、患者の目線に立った安全な医療を進めるという信念の下、職員一丸で取り組んでいる。

 前身は一九三八年に創設された 傷痍 ( しょうい ) 軍人岡山療養所で、四五年に国立岡山療養所として発足。以降、名称変更などがあり、二〇〇四年、国の行革の一環で独立行政法人に移行し、現在に至っている。

 主な特徴として、結核・肺がんといった呼吸器疾患や血液がんに加え、長期の療養が必要な重症心身障害者、小児慢性疾患、神経・筋疾患など、採算や設備面で民間病院がなかなか手を出しにくい「政策医療」を担っていることが挙げられる。

 現代社会において非常に患者が増えているアレルギー疾患やリウマチなど、各科が連携し治療に当たる。

 病院の施設は山の中にあり、なかなかなじみが薄いかもしれないが、近々老朽化した病棟を建て替える予定もある。これからも地域をはじめ多くの方々に利用してもらいたい。

(2008年08月12日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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