第24回 国立病院機構南岡山医療センター アレルギー疾患治療 窓口を一本化、総合力で

アレルギー科を構成する各科の責任者が集まって開いた会議

岡田千春部長

 アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、食物アレルギー…。アレルギー疾患の範囲は多岐にわたる。

 今後も患者は増えると予想されるだけに、「南岡山医療センターは総合力で疾患に立ち向かう」と、岡田千春・第一診療部長。

 一九九七年に「アレルギー科」を開設。内科に加え、耳鼻 咽喉 ( いんこう ) 科(赤木博文医長)、小児科(水内秀次科長)、皮膚科(藤原愉高科長)などが診療科の枠を超え窓口を一本化。年間の受診者数は延べ約一万五百人に上る。

 例えば、花粉症患者がアトピー性皮膚炎も併発していた場合、診療科が異なる他病院なら、個別に受け付けをする必要があり、一日で終わらないことも。

 「アレルギー科は患者のカルテを共有化しており、二科同時に受診することも可能」と岡田部長。さらに「スタッフの多くが専門医の資格を取得し、高度で最先端の治療を実施している」とする。

 近年、社会問題化しているシックハウス症候群にも、揮発性の化学物質を遮断した全国有数のクリーンルームを設置。木村五郎医長らが、臨床と病態解明に取り組んでいる。

(2008年08月12日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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