徹底!新型コロナ対策(6)高齢者の注意点 軽い運動で抵抗力アップ

 新型コロナウイルス感染症は、高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある人は重症化しやすいといわれている。

 人が多く集まる場所など3密を避けることが呼び掛けられていて家に閉じこもりがちになるが、高齢者にとっては「動かないこと」による健康への影響が危惧される。

 日本老年医学会などによると、動かない時間が増えると、身体や頭の働きが低下し、歩くことや身の回りのことなど生活動作が行いにくくなったり、疲れやすくなったりして要介護の手前の段階を示す「フレイル(虚弱)」と呼ばれる状態が進んでしまう。

 同医学会は、長引く自粛生活の中でフレイルを予防するためのポイントをまとめている。それには四つの柱がある。

 1、日の当たるところで散歩するなど、ちょっとした運動をする。

 2、バランスのよい食事をとる。

 3、口の中を清潔に保つ。毎日、おしゃべりしよう。

 4、家族や友人との支え合いが大切。電話で話して孤独を防ぐ。

 フレイルが進むと、回復力や抵抗力が低下する。感染症も重症化しやすい傾向がある。動かない時間を減らし、軽い運動でフレイルを予防し、抵抗力を下げないよう注意したい。

(2020年05月01日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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